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これは2001年2月、むろむろ33歳の話。 むろむろさんが一緒に出逢いパーティに参加した女性はA子(仮名)25才である。 むろむろさんの会社の後輩で妹分である。 むろむろさんがA子に「オレはMねいさんと出逢いパーティに行く」と言う話をしたら「あたしも行きたい、行きたい、行きたい〜」と連呼した。 パーティの年齢範囲が合わないので遠慮してもらったのだが、例の 「むろむろ、Mねえ奮闘記<<埼玉編>>」の内容を話すと、「あたしも行きたい、行きたい、行きたい、行きたい〜」と「行きたい」が一つ増えた。 A子は神奈川に一人暮らし、そしてダ埼玉主催では生々しいというむろむろさんの意向により、 大都会東京でのパーティに行くことにした。 これがむろむろさんとA子の出逢いパーティ参加の経緯である。 会社は「Sャンクレール」 場所は新宿。 |
その1 むろむろさんは舞い上がったの巻 |
200X年3月3日はひな祭り、そして耳の日。 むろむろさんは耳が動く。これはむろむろさんの特技である。 というわけで、むろむろさんとA子の出逢いパーティー参加の日である。 むろむろさんの東京進出だ。 埼玉ではあんな感じであったが、大都会東京ではどうであろうか。 豪華な会場できらびやかで垢抜けている女人たちが待ち受けているのだろうか? むろむろさんのトークは都会の女性に通用するだろうか? 不安半分、期待半分のドキドキワクワクの心境である。 先々週とおんなじの一番オキニの黄土色のスーツにコンタクトレンズである。 17:30、オイラは待ち合わせ場所の新宿駅西口へ行く。 少し遅れてA子登場。 A子「あっ、コンタクトしてる、エヘヘ」 むろ「コンタクトしてるとオレは1.5倍いい男だろ」 A子「なに言ってんですか?」 A子「むろむろさん、チョコあげます」って言ってちょっと遅いがバレンタインのチョコをくれる。 むろ「サンキュー。おぉぉ、これは愛のこもった本命チョ・・・」 A子「違いますよ」とピシャリ。 というわけで、二人で会場へ。 とうとう着いてしまった京王プラザホテル。 さすが東京の有名なホテルである。 「ぉぃぉぃぉぃ、ついに着いたなぁ」 「ホントですね〜、どーなるんだろう」 二人してソワソワしてしまう。 17:45に受付へ。 そうしたら受付のおねいさんが「受付は18時3分前にお願いします」 あっそ、ちょっと待つのか。 二人で近くのイスに座る。 むろ「ホレ、割引チケット、職場で印刷した」 A子「ありがと」 男性4900円で女性1000円なのだが、この出逢いパーティのホームページから 「割引券」を印刷して受付時に提示すれば、500円引きの男性4400円で女性500円になるのだ。 4400円ならお手ごろだ。なんてったって、埼玉のアレで6000円だったからなぁ。 さて、そろそろ行くか。 と思ったら自分の割引チケットがない。 あれれれ、スーツのポケットにもコートのポケットにもない。 バックの中にもない。 あんれー?そんなはずはないよな。 むろ「オイ、キミ、オレの分までとったか?」 A子「とってないですよ」 と思ったら、スーツの内ポケットに入っていた。 そうか、さっきすぐに取り出せるようにスーツの内ポケットに移動させたんだっけ。 A子「むろむろさん、舞い上がってんじゃないですか?」 むろむろさんのほうがより舞い上がっていた。 |
その2 むろむろレーダー作動!!の巻 |
受付である。 ここからむろむろさんとA子は他人である。 で、アンケート用紙に記入する。 これも先々週と同じでパーティには使用しない。DM用だろう。 というわけで、会場にチン入。 暗めの照明にフカフカじゅうたん。 イスは折りたたみではなくちゃんとしたイス。 結婚式の二次会の会場のようである。 うーむ、さすがは東京だ。埼玉とは大違い。 イスが部屋の回りを囲むように、40くらいあるだろうか。 わたしはイスに座り観察する。 むろむろレーダー作動!! 説明しよう、むろむろレーダーとはむろむろさんの見開いた目から鋭いレーダーが発せられ周りを観察するというむろむろさんの必殺技である。 女性は20人、男性は24人だ。 女性は友達連れが多かった。 やはり男性のほうが多い。 女性の質だが、やはりレベルが高い。 いやホント、埼玉と大違い。 垢抜けている。 かわいい子多いねぇ、そうでない人でもまぁまぁ。 埼玉のときのような「ウゲッ」という人は皆無であった。 うーむ、さすがは大都会東京である。 時間がきて、スタッフがマイクを持つ。 スタッフの数も多いな。4、5人はいる。 ついにパーティーの始まりである。 あぁついに始まってしまった。 |
その3 むろむろさんの方向性の巻 |
最初はファーストインプレッション。 いろいろな異性と1、2分お話をするゲームである。 前回の埼玉のお見合い回転寿司と同じ位置づけなのだが、男性がランダムに女性に接触するというところが異なる。 つまりその都度あぶれる恐れがあるということだ。それは恐ろしいな。 それと10回しかやらないそうだ。 つまり最大10人としか接触できない。 人数が多いと仕方ないのか。 それに会話の手助けになるプロフィールだが、書く欄が非常に小さい。 わたしは趣味の欄にごちゃごちゃ書いてしまった。会場の照明が暗かったので、見にくくなってしまった。 というわけで、 ★★★ファーストインプレッション★★★のスタートである。 ここが大事だ。 雰囲気に飲まれるな、絶対あぶれるな、自分を信じていくのだっ!! むろむろさんは自分に言い聞かせた。 「がんばりぇ〜、がんばりぇ〜」 耳を澄ますとむろむろさんの理解者ueねいさんの声援が聞こえる。 むろむろさんに力がみなぎってきた。 いくぞ、ダー。 「68番のむろむろです。はじめまして〜」 時間は1分〜2分、やはりかなり短い。 プロフィールに年齢を書いていない人が多い。 いやそれどころかプロフィール事体、なにも書いていない人が多い。 これは最初にスタッフがちゃんとプロフィールを書くように指示していないからだ。 イカンだろう、これはっ!! トークがしにくいわ。 会場が暗いから(ムードを出すためだろうけど)オラのプロフィールが見えにくいじゃないか。 それに年齢を書かせるのは抵抗があるのだろう、埼玉のは年齢ではなく生年月日を書かせていた。 ここらへんの心遣いもあっち(埼玉)のほうがよい。 ファーストインプレッションで頑張ったかいあって、オイラはあぶれることなく10人の女性と話をすることが出来た。 女性と会話している途中で横目でチラリとあぶれたさえない男どもを見た。 気の毒である。 しかし、今回の男性陣はヘンな奴やむさい奴はいない。かっこいい奴が結構いたな。 男の質も埼玉とは大違い。さすがは大都会東京。 ファーストインプレッションでの女性は年齢が大体において不明である。 プロフィールに書いてくれていたのはは25〜30才の人。 書いていない人に聞くのも抵抗があるしね。 男はやはり20代後半が多いそうだ。 (これはファーストインプレッションで女性に聞いた) 住まいは練馬区、多摩区、墨田区、渋谷区、板橋区の東京 川越、横浜の神奈川、所沢、川越の埼玉とまちまち。 おいらの埼玉県A市が一番辺ぴだ。 趣味は旅行やスキー、スノボなどのアウトドア系が多かった。 慌ただしい中、それでもわたしの方向性を明確にするためにも、アタックする人を決めねばならない。 それは第一印象カードを提出するためでもある。 なんでも、男性一番人気、女性一番人気を発表するそうだ。 オイラがなったらどうしよう?(そんなことはないな) さて、だれにしようかとひとり会議を始める。 前回のニコニコちゃんのようなダントツの人が今回はいない。 しかし全体のレベルが底上げされてはいる。 さて、どうするか・・・? 会話の感じがよかった人・・・ かわいい系の30才の女性、リスに似ているので「リスさん」にしよう。彼女は板橋。 彼女を一番にする。 映画が趣味だった女性、川越に住んでいるので「川越さん」だ。 彼女が二番。 あと、横浜在住なので少し遠いのだが、会話の感じがよかった女性、キツネに似ていたので 「キツネさん」彼女を三番にする。 うむ、この三人にしぼろう。 三人にフリータイムで話をして、そのうち一番いいとおもった人、(というか手応えがあった人)を最終フリータイムで話すと。 むろむろさんの恋愛アドバイザーであるueねいさんがアドバイスしてくれた、名づけて 「色々な人と話しましたが、あなたが一番好感持てました」作戦である。 むろむろさんの方向性は決定した。 |
その4 保護者であるむろむろさんは・・・・の巻 |
さて、フリータイムが始まるのだが、ここで大きな問題が生じる。 というか、ひとり会議をしているうちから気がついていたのだが・・・ というのも、わたしがねらいを定めた3人なのだが、どこにいるのだかさっぱりわからんということである。 会場は暗く、女性は20人いる。そしてほとんどの人がうつむいている。 男性陣と女性陣はお互いが会場の両脇に向かい合うように座ってはいるのだが、女性たちはこっちを顔を上げて向いている人は一人もいない。 むろむろレーダーを作動してもこれじゃわからんて。これは大問題である。 うぬぬぬぬ。 というわけで、3人のうち1人すら認識出来ぬままフリータイムが始まってしまった。 最悪のスタートだ。 ★★★フリータイム一回目★★★のスタートである。 うわっヤバ、しょうがない、あぶれるわけにはいかんから一回目はダレでもいいわ。 近くにいたファーストインプレッションで二回目に会話した女性のところへ行く。 「ども〜お話いいですか?」 チラリとA子を見る。 彼女は会場の角っこにいたので、スタート直後は男性がダレも彼女に近づかない。 (あっ大丈夫かな?)でもすぐに男性近づいて行って彼女に話し掛けていた。 よかったよかった、彼女がロンリーになっていたら保護者であるむろむろさんは彼女のもとへ飛んでいかなければならない。 一安心したわたしはフリータイムに戻る。 わたしのフリータイムの相手の彼女はスポーツジムに行っているそうで、そこらへんの会話をする。 仕事は新幹線の売り子をしているそうで、休みが不定期なのだそうだ。 見た目は並みかな、目が逆パッチリである。つまり細め。 「細目さん」と呼ぼう。 体型が細めではなく、目が細めである。 見回すと4、5人男があぶれている。 あっという間にフリータイム一回目は終わった。 短か〜。 埼玉んときよりも短かったわ。 これではオレの良さどころか、実のある会話なんてなんもできんわっ。 ファーストインプレッションの続きかっ。 埼玉のほうがマシだわ。 これは厳しい戦いになりそうだ。 フリータイムは5回あるのだそうだ。 ★★★二回目のフリータイム★★★が始まる。 未だあのリスさん、川越さん、キツネさんがドコにいるかわからん。 こりゃだめだ。 しょうがないので、出口近くに座っていた女性に話し掛ける。 なんでも今来たばっかりなのだそうだ。つまり途中参加。 今来たばかりだと言うので、むろむろさんは今までの状況を親切に解説してあげた。 「では今までの状況を説明します。女性が20人、男性が25人います。 ファーストインプレッションとして、1、2分間ランダムに男性が女性に話し掛けてお互い自己紹介をします。 それを10人分します。女性が少ないので男性はあぶれます。 うまくいけば10人の人と話が出来るわけです。 次に第一印象カードを記入して提出します。それで男性女性の人気No1を発表するそうですよ。 で、現在フリータイム中です。フリータイムは5ラウンドあり、今は2ラウンド目です。」 むろむろさんが丁寧に説明しているのいうのに、来たばかりで息があがっているのか、わたしの話にまったく上の空。というか半分無視。 なんだ?その態度は? お前の名前は「ムカツク女」だ。 ム女「食べ物取りに行かない?」 むろ「あ、はい」 ム女「なんかロクなのないわね」 こんなとこの食事なんてそんなもんだろ。 センベイを取って元のイスに座る。 はっきり言って会話が途切れがち。 というかむろむろさんはすっかりやる気をなくした。 それでもなんか話そうと思い むろ「趣味はなんですか?」 ム女「エアロビよ」 むろ「エアロビっすか、あれいいっすね。ビシッっと決まると気持ちいいすね」 ム女「そうね、うまく踊れないと気持ち悪いね」 むろ「ボクはエアロビよりマシンのほうをよくやります。ボク筋肉マンになりたいんですよ」 ム女「あたし筋肉もりもりの人キライ」 むろ「女性はそうみたいですね。ボクは好きです。 こないだもジムに行ったんですけど、すごい人いましたよ。 カッコ良かったなぁ。ムッキムキなんですよ」 ム女「やだ、気持ち悪い」 むろ「(早く時間こねーかな?)ボクは好きですね。」 ム女「わたし変わっているからぁ〜ガリガリの人が好き」 むろ「(ああ、あんたはホント変わっているね)ガリガリの人って胸筋からあばら骨が透けていますよ」 ム女「うん、そういう人が好き」 むろ「(ところで、なんでコイツずっとタメ口なん?)そうなんですか」 コイツに話し掛けたのは失敗だった。 途中で席を立って、あの3人を探せば良かった。 全く時間の無駄だったわ。フン。 |
その5 むろむろさんのハートは少し癒されたの巻 |
時間が来て男女は離される。 そこで、司会者がなんと男性人気No1と女性人気No3、No2、No1の発表をした。 第一印象カードの集計結果である。 選ばれた人は前に出てインタビューを受ける。 なぜ男性が一人で女性が三人なのかというと、女性が名前をろくに書かなかったせいだろう。 あいつが男性人気No1か、フツーのにいちゃんじゃねーか。 女性No3、No2、No1ともファーストインプレッションで会話しなかった人だ。 No1はさすがに美人だった。 さて、というわけで、 ★★★フリータイム3回目★★★が始まった。 キツネさんを発見!!うっしゃーいくぞっ。 「あの〜お話いいですか?」 キツネさんの返事がない。 「??あの〜」 キツネさんはボクの方を見ない。 ???? キツネさんはボクと目を合わせないまま何も言わずに席を立ってあっちへ行ってしまった。 ???? なんだ? これはキツネさんには気に入って話をする人がいるから、オレとは会話することは出来ないという意味なのかなぁと悟った。 しっかし、あれは完全にオレを無視だよな、あれはないよなぁブツブツ。 むろむろさんはショックを受けた。 なんだ〜? ついにあぶれちまったかぁ〜? 周りを見渡すとあぶれた男どもがいるどころか、まったく会話していない女性陣が何人かいる。 人数が多いから目立たないのだが、友達と二人でおしゃべりしてフリータイムを拒絶しているような女性が結構いるな。 あ、ママさんズがいる。話し掛けよう。 「あの〜いいっすか?」 ママさんズというのは、ファーストインプレッションで4番めと5番めに会話した女性ふたり連れだ。 4番めの女性はかわいいのだが、年齢が30前半ぐらい。職業は保母さんだと言っていた。 かわいい奥さんという感じである。 5番めの女性はいかのもスナックのママって感じのお色気たっぷり&母性本能あまりまくりって感じの女性である。 彼女は無職だ。 5番めの女性はわたしより年上だと思う。 4番めの女性と5番めの女性は友達同士である。 二人そろうとスナックにいるようである。 その二人をママさんズとわたしは名づけた。 そのママさんズが二人ともやはり男性と話をせずにいたので話し掛けた。 むろ「どうしたんですか、まったりとしていますね」 5番「もー疲れちゃったのぉ」 むろ「そうですか、慌ただしいですからね」 5番「そうね、もうどうでもいいわ」 むろ「さっき女性に話し掛けたんですけど、無視されちゃいましたよ」 5番「えーうっそー、どんな感じで?」 むろ「『あの〜お話いいですか?』って言ったら、返事もしないであっちいっちゃって・・・」 4番「えーうっそー、そんな人いるの?」 むろ「もう、完全無視されましたよ。たいしてかわいくない子なんですけどね」 5番「(立ち上がって)ねーねー、どの子?どこ子?」 ノリのいい人のようだ。 むろ「えーっと、どこいっちゃったかな?4人連れで来ている人の一人ですよ」 5番「どこ?どこ?どこ?」 むろ「えーっとどこに行ったぁ?」 4番「(5番さんに向かって)ねぇやめなよ」 5番「(ボクに向かって)そういう女と話しなくて良かったんだよ、ねっ」 5番ママさんにやさしく言われた。 むろ「そうですね」 フリータイム二回目のムカつく女の件とキツネさんの件とくじけそうになったむろむろさんのハートは少し癒された。 5番「ねぇ、今日友達と来ているの?」 むろ「はい、友達と来てます。女性の友達なんですけどね」 4番「えー、女の友達?それっておかしくない?」 5番「なんで女の子と来るの?その子と付き合えばいいじゃない」 むろ「いや、彼女は友達ですから」 5番「どの子?」 むろ「あ、あそこの角にいる、小学生っぽい童顔の子です」 4番「へー、あの子なんだぁ。いくつなの?」 むろ「25です」 5番「彼女の友達と合コンすればいいじゃない、なんでここに来ているの?」 つまり出逢いパーティで恋人を探すより、お互いの友達を連れて2VS2で合コンすればいいんじゃない?という意味だ。 むろ「というのもですね、実は先々週も出逢いパーティに参加しているんですよ。 その時は別の女友達と一緒に行ったんですけどね、付き添いで。 それが結構面白かったんで、あの彼女(A子を指差して)にその出逢いパーティの事を話したら 『あたしも行きたい、あたしも行きたい』って言って、だから今日も付き添いなんですよ」 4番「へー、そうなんだ」 5番「同じ会社の人なの?」 むろ「そうです。先々週一緒にいった人はスポーツジムで知り合った友達なんですよ」 5番「女友達多いんだ、あなたやさしいのね」 むろ「そうですかね?」 むろむろさんはますます癒された。 3回目のフリータイムが終わった。 ママさんズにやさしい声をかけられて、むろむろさんは元気を取り戻した。 ありがとう、ママさんズ。 |
その6 あなたがたは何をしに?の巻 |
さぁ、また男女が別れた。 ★★★4回目のフリータイム★★★の始まりだ。 キツネが消えたので、あとの二人のリスさんと川越さんだが、やはり見つけられない。 というか、オレが顔を思い出せなくなってきている。 どんな顔だったっけなぁ、リスさんは分かるけど、川越さんは全くわからん。忘れてしまったようだ。 スタートした。 あー、もうしょうがねー。ダレでもいいや。 フリータイムで話をしていないであろう女性に声をかける。 「あの〜、いいですか?」 反応なし。 「あの〜」 「あ、ごめんなさい」 あらら、また断られちゃった。 しかも全然かわいくない子に。 なんだべなぁ。 違う子に行く。 またもや、フリータイムで話をしていないであろう女性である。 声をかけると、「ごめんなさい〜」だって。 ありゃりゃ。 ちょっと周りを見ると、キツネがいる。 友達と二人で座っていて、男と話していない。 どういうことかなと考えた。 今まで断られた女性3人はボクだからダメってことでもなく、他に話したい人がいるってわけでもないらしいよな。 ってことはどういうこと?あなたがたは何をしに来ているの? 別に付き合って言ってるわけじゃあるまいし、話ぐらいしてもいいのにな。 「あんたら、ここに何しにきとるんねん!!やる気ねーなら帰れっ!!」 むろむろさんは心の中で叫んだ。 他の女性にあたる。 スタート直後につまずいても、男とツーショットになっていない女性はたくさんいる。 そういう女性になら話し掛けられる。 フリータイムで一番めに会話した女性に話し掛ける。 練馬に住んでいる30才のOLである。 見た目はフツーである。 タイプでもなければイヤでもない、フツーである。 「フツーさん」でいいか。 趣味は旅行なのだそうだ。 むろ「趣味は旅行ですか、友達と?」 フツ「はい、旅行お好きですか?」 むろ「あんまり行かないですね。男同士ではあんまりいかないでしょう」 フツ「そうですか?」 むろ「そうですよ、女の子同士で旅行へ行くっていうのはあっても、 男同士で旅行へ行くって言ったら変でしょう」 フツ「そういうもんですかね」 むろ「女の子同士で『おいしいものを食べに行こう』ってことはあっても、 野郎同士で『うまいもん食いに行こう』っていうのもないですよ」 フツ「そうかなぁ」 むろ「『話を聞かない男、地図の読めない女』って本知ってます?」 フツ「あ、知ってます。読んだことないけど」 むろ「それ読むとわかりますよ、男と女は違う生き物だってことがよく書いてありますから」 フツ「ヘー」 4回目のフリータイムは終わった。 |
その7 これはひょっとするか?の巻 |
★★★5回目のフリータイム(最後)★★★が始まった。 はぁ〜あ、リスさんおらんし、川越さんの顔は忘れてしまったし、どうするべ。 むろむろさんは目的を失ってしまった。 近くにいた「細目さん」に話し掛ける。 彼女は1回目のフリータイムで話した子である。 むろ「ボクのこと覚えていますか」 細目「覚えていますよ」 こうして最後のフリータイムが始まった。 むろ「こういうパーティは初めてですか?」 細目「二回目ですよ」 むろ「ボク、実は先々週も参加したんですよ、この会場じゃないんですけど」 細目「どうでした?」 むろ「埼玉のほうなんですけど、それがすごかったんですよ。 会場が会議室でした。でイスが折りたたみのイスで、まるでムードがありませんでした」 細目「へー」 むろ「女性が9人で男性12人、女友達と二人で行ったんですけど、男も女もロクなもん じゃなかったっす。 女性の質はここのほうが断然いいですね。先々週のは、なんか生々しかったっすね。 そこでボクはカップルになれなかったんですけど」 細目「わたしは前に立川のほうで参加したんですよ。 最初の会場はキレイなホテルだったんですけど、」 むろ「はいはい」 細目「スタッフの人が『都合により会場が代わります』って、で行ったところがオンボロ会場でぇ、 なんだこりゃ〜って感じで」 むろ「へぇ」 出逢いパーティー話って結構盛り上がるかも。 細目「スポーツジム通っているんですよね」 細目さんも通っているのだ。 むろ「そうですよ、週一回ですけど」 細目「ガッチリしている人って好きなんですよ」 むろ「あっ、そうなんですかっ」 細目「(ボクに向かって)ガッチリしてますよね」 むろ「胸ピクピク動かせますよ」 細目「クスクス」 結構どうでもいい感じの最終フリータイムかなと思いきや、最後にはいい感じになった。 それに5回あったフリータイムの1回目と5回目に細目さんと話をした。 偶然ではあるが、結果的にはueねいさんの「色々な人と話しましたが、あなたが一番好感持てました」作戦を実行したようになった。 これはひょっとするか? そこで最終フリータイムは終了した。 フリータイムが全て終了した。 男女は離れ離れになり、ついに告白タイムとなった。 告白カードに女性の番号を3人書くのだ。 ここでわたしはひとり会議に入った。 ここで一度状況整理をしよう。 ファーストインプレッションを終えての私の狙いは以下の3人。 1.リスさん 2.川越さん 3.キツネ 5回のフリータイムでお話した人は以下の5組。 1.細目さん 2.ムカツク女 3.ママさんズ 4.フツーさん 5.細目さん 候補は細目さん、フツーさんかな? これで1、2か。 3番は、うーん、ママさんズはママさんで恋愛対象って感じじゃないしなー、いいやリスさんにしよう。 決定した。 告白カードに記入したのは以下だ。 1.細目さん 2.フツーさん 3.リスさん でもねぇ、埼玉んときほどトキメいてないよ。 あのときのニコニコちゃんほどスキスキになっていないからね。 もしも細目さんとカップルになっても、まぁもうちょっと話をしてみて・・・・・でどうかな?って感じだね。 |
その8 なんだよこのオチは・・・・の巻 |
集計が終わり、ついに ★★★カップル発表★★★だ。 あれ、待てよ、どういうマッチング方法なんだよ。 ちゃんと3番まで見ているんか? ったく、第一印象カードの結果も教えてもらってねーし、システムとしては埼玉のほうがいいな。 っていうか、説明や指示がほとんどない!! 情報をちゃんと開示しないとダメじゃないか。 司会者「では、めでたくカップルになった男性女性を発表します。今回カップルになった数は3組です」 うわっ、すくな〜。 この人数でたったの3組!! こりゃだめだわ。 A子もダメだろう。 二人で飲みに行って愚痴をお互いに言い合おう、それでいいや。 愚痴りたいことたくさんあるし。 一組めが発表された。 ボクじゃなかった。 (フン、もうあきらめたとるわ) 二組めが発表された。 司会者「男性はろくじゅう・・・・・・・・いちばん」 むろむろさんは68番。 司会者が「ろくじゅう・・・・・」ってタメたときに、むろむろさんはうかつにもちょっとドキドキしてしまった。 (まったくオレってヤツは・・・) 三組めが発表された。 ボクじゃなかった。 (フン、やっぱりな、終わったわ) あんれぇ〜!!三組めの女性はA子じゃないかぁ〜!!!! うわ〜びっくり!! しかも男性は、いかにも清潔そうなかっこいい系のにいちゃんだ〜。 なんだべー、しかもA子は司会者にマイク向けられてインタビューされているよ。 しかも手を繋いで退場していった。 あらららららららら、なんだよこのオチは・・・・。 あれっ、これで終わり? あぁそうだよね。 えっ?またボクは一人で淋しく帰るの? マジっすか〜? こりゃ参ったね〜。 なんだよ、それっ。 まいっか、フン。 帰り支度をしますか。 次の回のパーティが2000円で参加できるチケットをもらったが、(スタッフがカップルにならなかった男全員に配っていた)そんなエネルギー残っておりまへん。 オジさんは疲れたワイ。 帰り支度をするときにママさんズ4番さんがいた。 むろ「見ました?3組めのカップル」 4番「お友達カップルになったじゃない、よかったね〜」 むろ「はぁ、まぁそうなんですけどねぇ」 よかった〜か、フーン、よかったかぁ。 ハンガーのところでA子がいた。 話しかけたれ。 ヤツをつっつく。 むろ「オイ、カップルになったじゃないか」 A子「びっくりしちゃったー」 むろ「あの人と飲みにでもいくんだろ」 A子は多分という感じでうなずく。 むろ「オレ、帰るわ」 A子「ゴメンねー」 むろ「んー?うん」 しょうがねぇ帰るか。 むろむろさんは淋しく帰ることにした。 『惜しかったねぇ〜ぐほほほほ〜』 ueねいさんの笑い声が聞こえる。 くっそ〜。 |
その9 気まずさと切なさと心淋しさをの巻 |
さてと帰るか、えーっと、エレベーターかエスカレータはドコかな? 初めて来た場所ってのはよくわからんな。 と、前方を見るとA子とカップルになった男が歩いている。 あっちがエレベーターかな? 図1) ↓は仕切りである | | | | | | | |男A子 | WC| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | ムロ | エレベーターんトコで会ったら気まずいな。 トイレ表示があったので、トイレに行って時間をズラすか。 用も足したいし。 ったくなんでそこまで気を使わなきゃなんねんだべ? 図2) | | | | | | | |男A子 | WC| | | | | | | | | | | | | | | | | | |ムロ| | | | | | | | | | するとなんと!!! A子と男がこっちに来るではないか。 うわー、なんでこっちくんだよっ!! そっちはエレベーターじゃなかったってこと? 図3) | | | | | | |男A子| | WC| | | | | | | | | | | | | | | | | | |ムロ| | | | | | | | | | わわわっ、ど・ど・どーしよ。 ここは他人のフリか? 他人の顔しなきゃって思ったら、 A子も当然気づいて他人の顔をせずにちょびっとだけ気まずそうに笑っている。 彼にはボクとパーティーに参加したことを話しているのだろうか? 「どもども」と訳の分からんアイサツをして通り過ぎる。 気まずぅ〜。 そのときむろむろさんは彼の顔を見ることはできなかった。 気まずさと切なさと心淋しさを抱いてむろむろさんは帰路についた。 昨日までは暖かかったのに、今日の寒さは身に堪えるな。 おめでとう、A子。 ボクの分まで幸せになるんだよっ。 |
その10 A子のその後 と 埼玉との比較 と 今回の反省の巻 |
★★★★A子のその後★★★ 月業日にA子と飲みに行った。 A子はあのメンズノンノンに乗ってしまうくらいかっこいい彼とどうなったかというと・・・。 「いやぁあの後、新宿の街でなんと彼とチョメチョメ」ということはなく、 土曜日は彼に用事があって、飲みに行くこともなかったそうだ。 だったらオイラと飲みに行っても良かったんだが、会場出て駅へ行くまでは彼と一緒で、しかもちょっと道に迷ってしまったらしい。 その代わり彼と日曜日に会ったそうだ。 飲みに行って色々話をしたとか。 彼は29才、大阪の有名大学を出て大学院まで行って、SONYに勤めているとか。 エリート君なのだそうだ。 う〜ん、負けたぁ〜。 でも、彼は自己中でサメているところがあるから、恋愛対象としてはちょっと違うって。 もう会うこともないってA子は言ってた。 そういうエリートは子どもの時から何でも出来ちゃう子だろうから、 得てして冷ややかなサメた、しらけ鳥みたいに育っちゃうもんなのかね。 大体男前のヤツが性格いいわけがないか。 ★★★埼玉のパーティと新宿のパーティ★★★ 先々週埼玉のパーティと今回の新宿のパーティを比較してみよう。 男性女性の質は新宿がよい。 会場やムードも新宿がよい。 女性のやる気とカップル率は埼玉がよい。 システムも埼玉がよい。 参加人数は埼玉は9vs12、新宿は20vs24。 20人は多い。全員を把握できない。 後でA子に聞いた話だが、パーティの途中で退席した女性が何人かいたそうだ。 リスさんは帰ったんじゃないかな? 埼玉では途中退席は禁止だった。 そういう点も埼玉のほうが○だ。 埼玉で女性の質が良ければいいんだよな。 わたしが参加した埼玉のパーティの質はたまたまだったのだろうか? ★★★わたしの反省★★★ 今回のわたしの反省として・・・。 あぶれるのを恐れて、せっかくのフリータイムで気に入った人と全然話せなかった。 1ラウンドくらい犠牲にしても、リスさんを見つけられなくても代わりのイイカンジの人を探せばよかった。 カップルが3人というのは少なすぎる。 これは恐らくほとんどの女性が書いていないのだと思われる。 告白カードに書く欄が3つもあるのだから、男はフリータイムで話した女性のことをまず書くであろう。 では女性は・・・? ちゃんと書けばカップルになると思う。 今回3組しかいないということはほとんど書いていないんだよ。 女性は本気ではないということだ。 A子は書いた。だからこそカップルになっただけのことだ。 Mねいさんといい、A子といい、わたしの連れがカップルになったということは、わたしはあげちん?ということでもあるまい。 女性は書けばカップルになれるのだよ。 男がカップルになりたいのであれば、本気の女性を見つければよい。 連れではなく、一人で来ている女性を選べばよかろう。 連れだったら、かわいくない方の女性を選べばよかろう。でもそれはいやだな。 フリータイム中に電話番号聞き出す手は難しい。 あの短時間では難しい。 さぁ今後はどうするかね。 |